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2007年9月18日 (火)

「清左衛門残日録」@時代劇チャンネル

実家にいます。15-16-17の三連休に藤沢周平の「清左衛門残日録」が時代劇チャンネルで放送されました。以前NHKで放送されたものであり、私が藤沢周平という作家に興味をもって、後日ほとんどの作品を読むことになったきっかけの作品です。

あの頃は隠居した老年期の男として見ていた仲代達也が、今見るとかなり若かったのだという事実にまず驚きました。現在の仲代達也のインタビューもあるのですが、今の彼は確かに隠居が似合う姿です。清左衛門は53歳くらいで、当時の仲代達也が63歳くらいという説明があったと思います。63歳って老年かと思ったら、案外若い!(^^;)

藤沢周平特集みたいで、彼の長女のインタビューや、他の作品のTV化されたもの(用心棒日月抄など)も連続して放送されていますが、他の作品はどれも原作を超えられなかったと感じます。でも、この「清左衛門残日録」だけは原作に充分拮抗する作品に仕上がっていると思います。

藩主の用人を勤め上げて隠居した清左衛門の日々が描かれています。各エピソードは藩の対立する派閥の争いや、個人の恨み妬みなどに対して、清左衛門が友情や義の心をもって対処してゆきます。そしてまた、彼は自らの来し方を顧みて、その時に自分は真に誠実であったかという疑問を明かそうと努めます。公職を離れた寂しさ、妻を亡くして独り身の寂しさ、年老いてゆくことの寂しさが描かれますが、心厚き親友や、心温かき息子やその嫁、そして小料理屋の女将との交流に支えられています。

うまく表現できないのが悔しいですが、清左衛門の真摯な生き方が心を打ちます。とってもお気に入りの作品です。

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