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2007年11月 6日 (火)

「どろろ」@DVD

今年の初めだったか、試写会で「どろろ」を見ました。映画は繰り返し見たいけど、試写会は勿論のこと、普通に映画館で見ても入替制だから1回しか見ることが出来ません。ちょっとでも気に入ったものはもう一度見たいもの。DVDが安くなった時に借りたりしています。

原作は手塚治虫、主演の百鬼丸を妻夫木聡、どろろを柴咲コウ。原作漫画を知らないけど、この映画を愉しみました。でも、月日を経て見直してみると、へぇこんな場面があったのかと思ったり、台詞が耳新しく心にしみたりしました。

本編日記の感想を読み返してみると興味深いです。憎しみを捨てることの大切さ、家族の愛など手塚治虫のメッセージは色褪せないものです。(以下ネタバレです)

中井貴一はいいですね。中味の充実した悪役をやれる貴重な俳優になりました。妻夫木聡は、あの穏やかな顔でしっかり動いて殺陣をやるところが意外な驚きです。柴咲コウもいいですね。女優でありながら、男の盗人として生き抜こうとする女を違和感なく演じています。

「名前」というのが印象的に遣われています。百鬼丸というのはあだ名です。「どろろ」というのも化け物という意味の百鬼丸につけられたあだ名を女盗人が盗んだものです。百鬼丸は生まれた時「多宝丸」と名づけられました。しかし、父親醍醐景光(中井貴一)が天下取りのために48の魔物に赤子の身体の部分を引き渡したので生ける屍のような状態で川に流されました。母はその子を想い、次いで生まれた男の子に同じ名前「多宝丸」をさずけます。こうして百鬼丸は実名すら失ったのです。こういう象徴的なエピソードは心をうちました。

戦乱続く世で手足を失った子ども達を救いたいと術を磨く男に救われ、仮の手足などを補われた百鬼丸は48の魔物と闘って倒し、自らの身体を取り戻す旅に出ています。途中で男と称している女盗人どろろ(柴咲コウ)と会いますが、彼女は両親を醍醐軍に殺されて、醍醐一族への復讐を狙っていました。

百鬼丸を幼い頃から知る老琵琶師(中村嘉葎雄)や醍醐景光が開けるまで48の魔物を閉じ込めていた寺の僧侶の魂の声に導かれ、百鬼丸とどろろは醍醐の城へとやってきます。

母親は二人の息子の間で惑います。父親は妻に対しては非情の剣を振るいますが、命を落とした第二子の命を救ってやろうという魔物の申し出のためには自らの肉体を差し出すのです。そして後難を排すために父親は自らの身体を乗っ取った魔物を討つように長子百鬼丸に命じるのです。どろろは百鬼丸の父親を殺すことは出来ないと、復讐心を捨てます。それを知った百鬼丸は、自分を売り渡し、殺そうとまでした父の最期に、父の人としての存在に接することができました。

甦った弟多宝丸は兄を慕いますが、百鬼丸は残り24の魔物を求めて旅立ちます。どろろと一緒でした。

よく出来てる娯楽作品だと想います。

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