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2007年12月 8日 (土)

「風の果て」@NHK木曜時代劇

昨日藤沢周平の「風の果て」を原作とするNHKドラマの7回シリーズが終了した。

私はこの原作を読んでいないし、「風の果て、尚、足るを知らず」というタイトルにどうしてもハッピーエンドの娯楽時代劇なんて思えなくて、怖々眺めたという感じだった。

同じ道場の親しい若者5人が、仲間の一人を別の一人が上意で斬らねばならなかったりするのに、というか、それだからかもしれないけど、家柄の違いにもかかわらず、歳をとるまでずっと友情なり係わりなりを保っていくという、ちょっと考えると稀有なシチュエーションだね。

主人公の桑山又左衛門を演じた佐藤浩市はある意味でぴったりの配役みたいだけど、桑山家に婿養子に入る前の隼太を演じた福士誠治の成れの果てとしてはどうも納得できなかった。そこはポイントだったんだよね。若い頃の自分が、功成った今の自分に問い掛けるという場面があったけど、どうしても佐藤浩市の中に福士誠治の延長線上だという感じを見ることが出来なかった。

最終回、死病に冒された遠藤憲一演じる友の果し状を受けて、桑山又左衛門はそれに応じて彼を倒す。妻の浮気相手を斬って出奔した友を討手として倒して以来人生を諦めたように生きてきた友は、敬愛していた友の手に掛かりたかったらしいという描き方だった。

又左衛門が成り上がり、主席家老にまで上り詰める。その時上士の友であった先の主席家老を退けたのだが、お互い怒鳴りあったりしながらも友情は続いていく。

めちゃ深刻な人生のような、歳をとっても体型が変わらない中村トオルの家老のように、軽いコミック的な友情物語でもあった。

驚いたのは「あんなに原作を変えてしまって、友情物語にしてしまっていいの?」というコメントをネットで見つけたことだね。とにもかくにも続いた友情というのは、あまい後味になっていたのだが、原作は違っていたのかしら?

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