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2008年1月28日 (月)

「吉原炎上」

昨年末のTV朝日スペシャルドラマ「吉原炎上」を録画していたが、仲々見る気になれなかった作品。虐げられた女達の愛憎のドラマなんて、見る気になれないよね。

斉藤真一原作、主役の花魁役は観月ありさ、脇役がどれも上手い役者ばかりで、それがこの作品を骨太にしていた。キャスティングのうまさがあるし、ある程度の演技を引き出しているのだから、演出(猪原達三)もいいということかな。

遣り手の藤真利子が出色。先輩女郎達もそれぞれだ。病の子供のために身を売っても子供を救えなかった女(国生さゆり)は破産した男(宇梶剛士)の心中に付き合ったりする。お職を張った花魁(有森也実)が病をうつされると下の下まで落ちてゆく。それぞれが主人公の娘の心の糧になったはず。

幼馴染(林泰文)の裏切りはすごいね。あそこまで人にすっかり騙されるものかなと不審に思うほどだ。騙している人間って、分かるんじゃない?それでも騙されるのは、騙される方にも、騙されてるかもしれないけど信じたいんだという希望があるんじゃないかなぁ。

一緒の時期に売られてきて、最初は親友だったのに、対抗意識から敵対して、最後は病に倒れた相手(星野真理)に手を差し伸べて心通い合うことになるエピソードは素直に納得できるかな。

金の亡者だった女郎(井上和香)を、貢いだ揚句すっかんぴんになって袖にされた客が刃物を持って追いかけるシーンでは、吉原の男衆(島田順司ら)は役立たずだと突っ込みを入れちゃったよ。しっかり女郎を守ってこその男衆だろうに。

幼馴染に裏切られて心を凍らせた主人公を見守っていた、絵描きが趣味の外交官(東幹久)がついに彼女を身請けしようと申し込んだら、彼女は断った。えー?そんなことできるのかい、と思いながら見ていたら、彼女は結局買われるのは嫌だ、自力で吉原を出て行きたいと言い、彼は了承した。

おお、すごい覚悟だね、と感動したら、まもなく自分の借金に足してもいいから花魁道中をやりたいと楼主(藤田まこと&白川由美)に申し出るのは理解できなかったよ。だって、そんな借金を背負えば一生廓から出られないとか言うじゃないか。彼女の決心はどうしたんだと思ったね。結局は下火の吉原景気のてこ入れのために吉原全体で費用をもって花魁道中をやろうという話になったんだけどね。これってたまたまじゃん。納得いかない展開。

食べるものから衣装・道具まで自分持ちという、借金が減らないシステムになっているというのに、彼女は最初の話どおりに6年で吉原を出た。その上例の外務省の役人がしっかり待っていてくれて、正式に結婚して娘をもうけている。そんなことが出来たとは浮世離れみたいな不思議感はあるけど、まぁハッピーエンドということで好としましょう。

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