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2008年5月19日 (月)

文楽「心中宵庚申」@国立小劇場

文楽を見に行った。午前の部と夕方の部の両方、すなわち一日中国立劇場で過ごした。半分だと何となく物足りないんだよね。

「鎌倉三代記」は登場人物も筋立ても込み入って、こんがらがったいるし、人情の柵(しがらみ)みたいのが強すぎて、日本人の私にもうんざりな面があったが、隣にいた英語を喋る3人の外国人はやっぱり一幕で帰っていった。でもね、午前の部最後の出し物「増補大江山」は美女が鬼に変身するし、都の若者が鬼女の片腕を切り落とす立ち回りもあって、外国人でも楽しめただろうにと残念に思った。

夕方の部「心中宵庚申」が一番良かったね。昔は家が大事だから、家を守る為に養子をとり、その養子の息子に嫁とりをすることが多かったのだろう、嫁との仲を裂かれて義理と情愛のハザマで夫婦者ながら心中するということがあり得たんだね。義太夫も人形遣いも一流どころが出ていて、人形は佇んでいるだけでもしっとり色気があったりして、よかったよ。

最後の出し物「狐と笛吹き」は明治になってからの新作物で、言葉が現代っぽくて、その上恋人に「僕は君の身体が欲しいのだ」みたいな台詞があって、違和感増大だよ。あらすじを読んだ時は、狐の娘と人間の青年の恋だから、安倍晴明の親を連想してしまって、ファンタジーものかなと大いに期待したのに、まだストーリーがこなれていないということかな。

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