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2008年7月

2008年7月28日 (月)

京都非公開文化財めぐり

比叡山薪歌舞伎を見に行く為に団体旅行に参加したのだが、選んだコースが「京都非公開文化財」というもの。いかほどのものか期待半分だったのだが、行ってよかった!

御寺(みてら)泉涌寺(せんにゅうじ)は皇室の菩提寺だそうで、皇族がお参りする時の部屋などを見せて貰った。お付の人々の部屋、家族の部屋、そして天皇の部屋があるのだけど、玉座がある部屋で今上天皇は皇后と一緒に参られて、玉座には座らず、皇后と並んで椅子に座られるというエピソードは嬉しい。菊の紋章が押された菓子を貰った。

バスはくねくねと九十九折の道を登っていく。840数メートルの比叡山から下界を見ると、琵琶湖の風景が広がって歓声が上がった。延暦寺根本中堂を案内してもらった。天台宗だそうだけど、いろんな宗派の人々が学んでいて、我が曹洞宗道元の名もあがっていた。織田信長の命で焼き討ちされて、それでも案内の僧は実行犯秀吉や光秀に「さん」をつけて話すのが微笑ましかった。規模が大きくて、焼き討ちされたけど分けて守られていた火を戻して、伝教大師の時代からの火を守っているというのが奥ゆかしいお寺だった。

大徳寺は利休が山門に自分の像を置いて秀吉から自害を命じられたというイワクつきの禅寺だ。秀吉時代の聚楽第の唯一の名残の唐門が移築されている。国の修復担当員が汚れをとって建築当時そのままに修復したところ、けばけばしくなって禅寺の中で特異な風景になっていると苦笑されていた。

そして最後に訪れた知恩院。鶯廊下やら左甚五郎の忘れ傘やら襖絵の抜け雀やらと見せてもらったけど、感激したのはお抹茶を振舞っていただいたこと。徳川家の三つ葉葵の紋が入った紅白の干菓子は食べるのが惜しかった。仕方ないから紅だけ頂いて、白はちゃっかり持って帰って画像に撮った。

そして極めつけは三門だね。知恩院と言えば正面に見られるあの三門に上らせてくれたんだよ。あまりの急勾配に内心ビビッたけど、昔バチカン・サンピエトロ寺院の塔にも細い紐を頼りに登ったのを思い出して、「大丈夫だ」と自らに言い聞かせて上った。眺めも勿論だけど、そこには仏のみならず様々な像が安置されていて、千利休が大徳寺の三門に自分の像を置いて秀吉を怒らせたという状況がやっと得心いった。それにしても「怖い、怖い」と言いながらおそるおそる下りた階段を案内の僧侶が駆け足で下りて見せたのには感動しちゃった。

もう一つ、知恩院からは御念数という、よくドライバーなどが手首にはめている数珠を貰った。とっても嬉しかった。

東京では、池上本門寺や築地本願寺とか好きだけど、やっぱり京都のお寺はでっかいぞ!大きくて厳かで本格的だ。京都の歴史の深さをあらためて実感した旅だった。

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2008年7月27日 (日)

中村吉右衛門「藤戸」@「比叡山薪歌舞伎」

歌舞伎座や国立劇場だけでなく、琴平歌舞伎みたいなものを見たいなと思っていた。でも今年は市川海老蔵主演だし、彼を主にした舞台はちょっと前に新橋演舞場で見た時、まだ彼は若すぎると思ったので見送った。

薪能にも関心があったけど、今まで機会に恵まれなかった。今回比叡山の薪歌舞伎に中村吉右衛門ということで、決心しちゃった。

調べてみると夜の9時に終演後、9時10分くらいが交通機関の最終唯一の便のようで、乗り遅れる可能性を考えたら危ないと思えて、なんと団体旅行を申し込んでしまった。だから座席については諦めた。

結論から言うと「楽しかった!」

悪名高き京都の夏、しかしやはり比叡山は涼しい。夕方だしゆったりした涼風が吹いて、爽やかな宵だった。舞台が始まると陽が落ちて黒い空に映えるお堂の朱の組木、席は後ろの方で花道が切れるところだったけど、本来が小空間なので見辛くて耐えられないというほどのことはなかった。

まずは中村芝雀の「近江のお兼」力自慢の乙女の舞踊は軽妙で微笑ましく楽しめた。

ついで、中村福助の「舞妓の花宴」、美しい白拍子の舞だけど、毒気のない美しさで、図らずも居眠りしてしまった。申し訳ないけど、黒い空に映える阿弥陀堂などを眺めていたよ。

その後「火入れ」の儀。僧侶が比叡山開山のころから絶えさなかった火を薪に点火した。でも、実際薪だけで演じられるものではなく、電灯の補助もあった。

「藤戸」という作品は源平合戦を題材にしたお能の作品を、吉右衛門が歌舞伎舞踊として構成したものだそうだ。平盛綱は浅瀬を教えてくれた漁師を、秘密を守る為に殺していた。源氏の世になった時、盛綱の前に漁師の老母藤波がやってきて、息子を殺された悲しみや恨みを述べる。盛綱は回向を約束し、悪霊となって現れた漁師の霊を回向するというストーリーである。

吉右衛門は老母と悪霊を演じた。流石に自らの作品だからだろう台詞がしっかり入っている。珍しい女形、大柄な姿ながら無骨にならずに亡くなった息子への悲しみを表現した。一般的な母親像はもっとひ弱なイメージかもしれない。しっかり者の老伯母が愛しい甥子の死を悼んでいるとも見えそうだったけど、あの大柄の硬さがこの芝居の品格を支えているのかもしれないとも思った。

悪霊の発現は当然のことでしょう。しかし、盛綱の読経、回向の前に退散していった。ここのところはちょっと寂しかったね。非は盛綱にある。報われない漁師の魂はせめて成仏みたいな報いを欲しかったなぁとハッピーエンド好みの私は思ったのだ。

長唄囃子がついたが、私の大好きな笛の音がとても美しく響いて心に残った。

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2008年7月26日 (土)

「オトコマエ!」@NHK土曜時代劇

本日最終回だった。藤堂逸馬役の福士誠治は武士スタイルがかっこよかったので、楽しみに録画して見てきたけど、期待したほどの作品ではなかった。しかし、だからといって大いに失望させられたというほどでもない。

ちゃんとした時代劇というでもなく、コントみたいなものかな。

親友武田信三郎役の斉藤工は着物姿に不慣れを時々感じさせるけど、身の丈充分で好感度抜群。この二人でしっかり主役を張ったね。

あと面白いのはボケ役の二人。まだらボケの寺子屋師匠藤村俊二と天然ボケの信三郎の母浅田美代子かな。

美女系はちょっと私としては弱いと感じた。好感度はあったからまぁいいか。

次回は9月から始まる「陽炎の辻」、すなわち佐伯泰英原作の居眠り磐音シリーズの第2弾だそうだ。とても楽しみ!

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2008年7月20日 (日)

「監査法人」@NHK土曜ドラマ

もう何年も前、大きな企業が破綻した時、監査法人は何をやっていたのだという話になって、馴れ合いで報告書を出していたことが判明し、監査法人の再編へと繋がったことがあった。

私が当時勤めていたオフィスの系列企業で日本法人になっているところには、毎年監査法人から公認会計士が数人やってきて数日間書類をチェックしていた。問題のない企業だったので、毎年公認会計士の若手新人が送られてきていて、ここは新人研修所みたいだと笑っていたっけ。その時の国際監査法人も再編の波に揺さぶられた。

塚本高史演じる若杉という若者が巡り合った公認会計士に憧れて会計士になり、そのままの理想を信じて突っ走って行く。しかし、生身の先輩会計士達は、企業をまたは自らの組織を守ろうと妥協を図って生きている現実がある。

正義を求めて厳格審査をして企業が存続不可能になることで良いのかと迷い、情を出してみて黒い手に摑まれた企業の上場を認めてしまい、投資家を泣かせるという挫折も味わう。

共演者も仲々好い。松下菜緒、豊原功補、橋爪功など。若杉の正義感に追い詰められた妻が実家に逃げ帰っており、幼い娘と二人暮らし。父娘のやりとりに現実感がなかったり、ストーリーがすっきりし過ぎて現実の猥雑さに欠けてるように思えるけど、総体としては綻びもなく見ることが出来た。

最後、挫折から立ち直ろうと理想を目指す生き方に戻る若杉、これは大切なことだけど、どこか単純化されすぎている感がある。まぁ、いいか、ドラマだもんね。

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2008年7月12日 (土)

ケーブルTV

九州の実家は「ぶんぶんテレビ」というケーブルテレビと契約している。数ヶ月前に液晶テレビに買い替えたので、ケーブルテレビの契約もデジタルへ変更した。

ちょっと月料金が上がったけど、見れるチャンネルが増えたのは嬉しい。

例えばCSIシリーズや「シャーロック・ホームズ」や「ミスマープル」を見ることができる。

ミステリーチャンネルや日本映画劇場やAXNなど内外のドラマが見られて嬉しい。

しかし、昨夜は夜更かししてしまった。やっぱり東京の実家ではケーブルテレビの契約には慎重でいようと思う(^^;)

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2008年7月 7日 (月)

「篤姫」@NHK大河ドラマ

最近は毎回見ているNHK大河ドラマ、今年は幕末の「篤姫」だ。女性が主人公のドラマというのは当然ちょっと関心が低くなるのだが、宮崎あおいは映画「NANA」の演技に感心した女優で、NHKの朝ドラの主役にも抜擢されたし、ちょっと注目している。

鹿児島薩摩時代の篤姫と後の小松帯刀との純愛は微笑ましく、江戸城へ入ってどうなるのかなと思ったら、悲劇の将軍家定との一途な思いが通じる夫婦愛も仲々見せる。

ここへきて私の注目を引くのはねじくれ始めた大久保利通と、悪役化粧の井伊直弼だ。日本史をちゃんと勉強していない私としては、名前と事実以上には聞いてない二人、意外な一面を見ることが出来そうな期待を持たせる。

そうだよね。安政の大獄って結構厳しい粛清みたいなものだったんだろうからね。

昔の時代劇友がNHK大河ドラマで歴史の勉強をしちゃいけないよとアドバイスをくれたのを思い出すが、つい手近で勉強しちゃおうという気が湧いてしまう(^^;)

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