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2008年8月26日 (火)

ミュージカル「ミス・サイゴン」@帝国劇場

仲々観る機会がなかったミュージカル「ミス・サイゴン」だが、ミュージカルファンの九州の友達が上京したので、一緒に観ることになった。

『マダム・バタフライ』が原案だとか、舞台に実物大のヘリコプターが入ってくるなどということは聞いていたけれど、詳しいストーリーはまったく知らなかった。

始まるとサイゴンの売春宿、これじゃベトナムでの公演は難しいだろうなとまず感じた。客引き役の橋本さとしはアメリカ人役かなと思う風体、ピンカートンに当たるアメリカ兵役者は小柄で兵隊には見えない身体の線でヒーローらしさがないので戸惑ってしまった。

ヒロインの新妻聖子は、流石歌いだすと安心して聴ける。でも、前かがみになった時背のラインが丸くふくらんで、まるで魔女のおばあさん役みたい!舞台って見た目を考えて欲しいなぁ。

あのサイゴン陥落を記憶している世代なので、どうしてもこのドラマを漫然と楽しむことは出来ない。妻と思い決めた女性がサイゴンを脱出できなかった僅か一年後には新しい生活を始めようとアメリカ女性と結婚したことと、その後も悪夢に苛まれることとは矛盾のように感じる。だって、サイゴンから息子を伴ってヒロインがバンコックに出てきたことを知っても、迷いなくアメリカ女性を唯一の妻と言える迷いのなさなんだもの。

シルビア・グラブの妻役は好感がもてた。まず遠景からも欧米人とわかるスタイルで、現地妻との違いが視覚的にも明確だ。エキセントリックにならず、母子を援助しようという態度はいかにもアメリカ的な合理的ヒューマニズムかなと思わせた。

一方、子供だけをとられるわけじゃないのに、子供を実父に育てさせる為に自分は死んでしまうヒロインの気持ちはちょっと理解しがたい。作家のアジア文化・アジア女性に対する誤解があるのかなとか、私に通じない言葉足らずなのかなと迷った。

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