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2009年1月

2009年1月31日 (土)

「ミルコの光(ROSSO COME IL CIELO)」DVD

半額サービスをしていたTSUTAYAへ行ってイタリア語のDVDを探したが、ほとんどなくて、珍しく見つけた一枚。内容を知らないままに見た。

トスカーナに住むミルコは映画が大好きな好奇心旺盛な少年。父親の猟銃をいたずらしていて暴発し、視力を失ってしまう。両親は成績も悪くなかったミルコを引き続き普通学級へ通わせたいと希望したが、当時のイタリアは、視力を失った子どもは盲学校へ通わなければならないという法律があった。

親元を離れてジェノヴァの全寮制の盲学校に転校したミルコは学校に馴染むことができない。まだ光がみえるミルコは寮母の娘といっしょに自転車に乗って町の映画館へ行く。音を聴くだけでも映画を楽しむことが出来るのだ。

しかし光をすっかり失う日が来た。失意のミルコにジュリオ神父が静かに語りかける。素晴らしい音楽家も演奏しながら目を瞑ることがある。目をつむって音に集中するのだ。

ミルコは見つけたテープレコーダーで身近な音を収集していく。校長に見つかってテープレコーダーを取り上げられたが、ジュリオ神父がこっそり自分のテープレコーダーを差し入れてくれた。

ミルコは寮母の娘や友達になったフェリーチェと音や声を入れてドラマを作ってゆく。友達が加わって物語が広がってゆく。

生徒を従順に社会へ適応させようとする校長はミルコ達の活動を禁止しようとするが、町で知り合った盲学校卒業生の工員エットーレ達のデモのお蔭で社会的関心をひくようになる。

学芸会で、お仕着せの劇でなく、ミルコ達製作の音のドラマは青眼者である家族達にも感動を与える。

1970年代まで視覚障害者が一般の学校へ通うことは法律で禁じられていたが、法改正が行われ、ミルコ達は親元へ戻って希望する学校へ通うことができるようになった。

そしてこのミルコ少年は現在映画のサウンドデザイナーをしているという。実話に基づいた映画だった。

イタリア映画で、映画と子どもに関すると、どうしてもニューシネマパラダイスを思い浮かべる人が多いようだが、私はこの作品を見て、「輝ける青春(La Meglio Gioventu')」を思い出した。精神に疾患を持つ患者を隔離していた法律が変更されたエピソードを思い出させた。

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2009年1月28日 (水)

「L Change the World」@日テレ

『L最期の23日間』と銘打った「デスノート」のスピンオフ作品だ。映画館に見には行かなかったけど、大いに興味があった。松山ケンイチのLに魅せられたから。

「デスノート」の死神のスタイルが気に入った。ストーリーにも惹かれた。そして、原画というコミックのLを見た時、松山ケンイチのLが見事にそれを具現化していることを知って感動した。Lの松山ケンイチが気に入っているので、他の作品の彼を見たいという気持ちは湧かない。

こんなストーリーをよく思いつくよね。地球の環境が悪くなったのは人類が無駄に増え過ぎたからだと、強力なウィルスをばら撒いて人類を減らそうと考えた女性科学者と、協力する振りをして金儲けを狙う男。デスノートに名前を書いたため、23日間しか生きられないLが、亡くなったワタリの志を大切にして行動を起こす。

工藤夕貴と高嶋政伸の悪役ははまっている。福田麻由子は田中麗奈に似ていて、佐藤めぐみはベッキーに似てるなぁと思いながら見てた。

Lみたいに甘いものだけを食べて生きていけたらいいなぁ。いつも頭脳だけで問題を解決していたLが初めて子ども達のために走った。多くの人々の命を救って、あと2日になった時のLの軽い感慨「もっと生きてみたくなった」と言う言葉は重い。

よく出来てたけど、やっぱりTVを録画して見て充分だった。

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2009年1月25日 (日)

「カルラのリスト」DVD

これもレンタルDVDだ。イタリア語の作品を探していて、内容も知らないまま、仏・英・伊とあったので借りてきた。

カルラ・デル ポンテは国連検察官、国際正義を追求している女性だ。フランス語が流暢で、英語も充分、イタリア語は自然に話す。

ICTY旧ユーゴ国際刑事法廷が告発する戦争犯罪人のリスト。10名が8名になり7名になるが、虐殺責任者達はそれぞれ独立した国では英雄となり逮捕権のないカルラ達は手を出せない。それぞれの国に逮捕させるべく、交渉したり圧力をかけたりする。

クロアチアにはEU加盟を餌に逮捕協力を要請し成功するが、カルラの任期中にリスト上に残る名前をすべて消すことはできなかった。

戦争犯罪人というと東京裁判を思い起こす。戦勝国が敗戦国を裁くことには疑義がある。国連が裁くことは仕方ないかな。国際正義という言葉も思慮の深さを要するよ。

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2009年1月24日 (土)

「博士が愛した数式」DVD

この作品は地上波でも流れたことがあったように記憶している。多分何か別の番組と重なったかして見ることができなかった。それをDVDレンタルして見た。

博士と呼ばれる男性(寺尾聡)は事故の後遺症で80分しか記憶が続かない。しかし事故前の記憶はしっかり残っており、数学者として命題を解いたりは出来る。

一緒に事故に遭った兄嫁の未亡人(浅丘ルリ子)は義弟と距離を保ちながらも家政婦を雇ったりと面倒をみていた。

新しい家政婦(深津絵里)は小学生の息子を一人で育てている。博士に記憶がないため何度も同じことを繰り返すことに耐えられなくて何人もの家政婦が去っていったが、彼女は素直に対応してゆく。記憶が短い以外は穏やかで率直な博士は、子どもを連れての勤務を勧め、そのうち子どもの野球試合を見に行ったりするように近しくなる。

義弟に対して複雑な想いを抱える義姉の誤解で一度は解雇される家政婦だが、彼女の素直な心根を理解されて、再び博士のところで働くようになり、博士の薫陶を受けた息子は数式を愛する数学教師となる。

この作品に興味を持ったのは、その前にイギリスの青年のドキュメンタリーを見たからだった。彼も有名大学の博士だった。事故で脳に損傷を受け、記憶を蓄積出来なくなった。彼は、身体で覚えた記憶は蓄積できることに気付き、家具職人となる。そして日々の記憶は、ひたすらメモの蓄積で補おうとする。何時何処で誰と会ってどんな会話をしたかを細かくメモする。それでも友人たちとの齟齬は生じる。それにめげずに日々を暮らす人として努めている姿に感動した。

その彼に比べると、この映画の博士は庇護が必要な人物、介助がなければ暮らしていけない人物として描かれているのがちょっと違うのではないかと感じた。それとも日本人だとそのように弱い立場の人になってしまうということだろうか。

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2009年1月19日 (月)

「ハリー・ポッター 炎のゴブレット」@フジテレビ

例によってベストセラー小説の世界的ヒット映画作品。私は読んだ事がないし、映画館で見たこともないけど、地上波テレビで流れるとちゃんと見ている。

今回は第4シリーズだそうだ。主人公の魔法使いの少年ハリーは随分大きくなった。14歳、青年の一歩手前だ。

魔法学校3校の合同大会で上級生に混じって腕を競うことになったハリーは、奮戦して勝ち進む。しかしそれは、ハリーの両親を殺して封殺されていた闇の帝王ヴォルデモートが復活すべくハリーを誘い出していたのだった。

で、ハリーの数滴の血を加えて闇の帝王は復活した。さぁこれからどうなるのだろう、というところでエンディング。続くってわけだね。今年の夏に新作が公開されるそうだ。

こういう作品って、一度見ただけではよく分からない。ビデオを録ったので、2度見てやっと細かい点をいくつかクリアし、全体としてのストーリーに納得した。しかし、今回だけ見ると不満が残るだろうね。次回のストーリーを待とう。

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2009年1月15日 (木)

「象引き」など@国立劇場

久しぶりに国立劇場に行ってきた。実家から戻って10日、気持ちとしてはもうお正月は終わっていたけど、劇場には正月気分がいっぱい詰まっていた。
観客に晴れ着姿も多かったし、劇場の中も白や桃色のもなか繭玉がぐるりと飾られ、舞台上方には役者の名前と紋を描いた提灯がずらりと並んでいた。
出し物の中の台詞でも新年を寿ぐ挨拶の言葉が散りばめられて、豊かに新年が明けた気分を堪能した。
「歌舞伎十八番の内 象引」『市川團十郎が相勤め申し候』と書かれた舞台は、派手派手で賑々しいお芝居だった。京からやってきた道真の怨霊みたいな装束の三津五郎と、東国の武者團十郎が象を引き合う。團十郎は大音声の台詞をちょっとセーブして始めたように勝手に感じたりしたが、最後、花道を象を引いて意気揚々と引き上げる時は、本物の大音声で、我々も大拍手だった。
天皇陛下在位二十年記念の「十返りのまつ」は中村芝翫を中心とした大勢が出演する舞踊だった。イアフォンガイドを使わない私は子役が出てもすぐには誰の子か分からないのがもどかしかった。しかし、イアフォンガイドを用いると、お芝居の台詞に集中できなくて、楽しめる度合いが下がるので、出来るだけ生で聴くようにしている。
最後の出し物「誧競艶仲町(いさじくらべはでななかちょう)」は、とても楽しめた。三津五郎の侍と橋之助の鳶が男の友情を結び、福助が二役でそれぞれにあいされる女を演じていて、最後は悪役をやっつけて大団円だ。
橋之助は私のお気に入りの一人だ。三津五郎って見るたびに良い役者なんだなという思いが深まる。そして、福助って、これも今更と言うことだろうけど、良い女形だなぁ。

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2009年1月 7日 (水)

「必殺仕事人」もろもろ

今年から「必殺仕事人」が復活する。といっても三味線屋勇次(中条きよし)も組紐屋の竜(京本政樹)も飾り職の秀(三田村邦彦)もいない。ただ中村主水だけが窓際で絡んでくる。

主役は東山紀之演じる渡辺小五郎(しょうごろう)かな。中村主水と同じ同心で、養子だけど、美しい妻(中越典子)と義母(野際陽子)に下にも置かぬ扱いをうけているというパロディ版。仕事人仲間の女性は私が好きな和久井映見が演じている。

正月の帰省で実家の時代劇チャンネルを見ていると、昔の仕事人が懐かしい。勇次は抜群にかっこいい。今見ても溜息ついちゃう。秀も若くて、去年の老殺人剣士役との差に時の流れを感じてしまう。竜の京本政樹は今でも同じようなスタイルで出ているけど、鍛冶屋だったり花屋だったりした政の村上弘明は今ではすっかり中年の与力役(八丁堀)だよね。

『必殺仕事人2009』は老人がないがしろにされる怒りや、悪い奴らが権力に媚びて貧しいもの達を虐げている怒りの表現は、多分現在を揶揄しているのだろう。更に、義を唱えていた者が結局地位を約束されて貧しい者達を裏切るなんて、今そのものだろうけど、それを見て「そうだ、そうだ」と共感するわけじゃない。そんなこと知ってらぁって気分だ。

もしかしたら主人公は松岡昌宏演じる経師屋涼次かもしれない。グルメという涼次は今の若者達には受けるのかもしれないけど、私としてはビジュアル的に不足を感じる(^^;)

100年に一度の大不況という昨今、このドラマは今の若者達の喝采を受けるだろうか。私としては『保存版にはしねぇな』というところかな。

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2009年1月 3日 (土)

「HERO」一挙放送

映画「HERO」を今夜テレビ放送するための宣伝に、昨日と今日の午前中、TVシリーズの「HERO」を連続一挙放送していた。

私はほとんど見たことがなかったので、今回まとめて見られて面白かった。ティーンの頃に友達を守っての正当防衛だったが、傷害で逮捕され完全黙秘をしていた時、こつこつ調べて不起訴にしてくれた検事に感化されて、高校中退のまま司法試験を受けて検事になった久利生公平(木村拓哉)の型破りだが、心を大切にした検事活動のドラマだ。

コミックが原作かなと思える役柄設定で、東京地検支部の検事や事務官は有能だがちょっとコミカルに描かれている。口が悪かったり、俗っぽかったりするけど、誰もがそれなりに正義感をしっかり持っているね。

成れる成れないは別にして、検事という職業を選択肢の一つに考えたことがある私としては、久利生の生き方には考えさせられた。検事も弁護士もマスコミも、使い方ひとつで人を殺せる権力だという。そう、それに慢心する自分を懼れた私だったけど、人間を思って久利生のように動けたかと自らに問うてみて、今更ながら自分は検事に向いてなかったのだと納得した(^^;)

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