「ミルコの光(ROSSO COME IL CIELO)」DVD
半額サービスをしていたTSUTAYAへ行ってイタリア語のDVDを探したが、ほとんどなくて、珍しく見つけた一枚。内容を知らないままに見た。
トスカーナに住むミルコは映画が大好きな好奇心旺盛な少年。父親の猟銃をいたずらしていて暴発し、視力を失ってしまう。両親は成績も悪くなかったミルコを引き続き普通学級へ通わせたいと希望したが、当時のイタリアは、視力を失った子どもは盲学校へ通わなければならないという法律があった。
親元を離れてジェノヴァの全寮制の盲学校に転校したミルコは学校に馴染むことができない。まだ光がみえるミルコは寮母の娘といっしょに自転車に乗って町の映画館へ行く。音を聴くだけでも映画を楽しむことが出来るのだ。
しかし光をすっかり失う日が来た。失意のミルコにジュリオ神父が静かに語りかける。素晴らしい音楽家も演奏しながら目を瞑ることがある。目をつむって音に集中するのだ。
ミルコは見つけたテープレコーダーで身近な音を収集していく。校長に見つかってテープレコーダーを取り上げられたが、ジュリオ神父がこっそり自分のテープレコーダーを差し入れてくれた。
ミルコは寮母の娘や友達になったフェリーチェと音や声を入れてドラマを作ってゆく。友達が加わって物語が広がってゆく。
生徒を従順に社会へ適応させようとする校長はミルコ達の活動を禁止しようとするが、町で知り合った盲学校卒業生の工員エットーレ達のデモのお蔭で社会的関心をひくようになる。
学芸会で、お仕着せの劇でなく、ミルコ達製作の音のドラマは青眼者である家族達にも感動を与える。
1970年代まで視覚障害者が一般の学校へ通うことは法律で禁じられていたが、法改正が行われ、ミルコ達は親元へ戻って希望する学校へ通うことができるようになった。
そしてこのミルコ少年は現在映画のサウンドデザイナーをしているという。実話に基づいた映画だった。
イタリア映画で、映画と子どもに関すると、どうしてもニューシネマパラダイスを思い浮かべる人が多いようだが、私はこの作品を見て、「輝ける青春(La Meglio Gioventu')」を思い出した。精神に疾患を持つ患者を隔離していた法律が変更されたエピソードを思い出させた。
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