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2010年1月20日 (水)

「神戸新聞の7日間」@フジTV & 「その街のこども」@NHK

毎年1月17日が近づくと、各局で震災に関するドキュメンタリーなどが流されるが、今年は2本のドラマが印象に残った。私の本HPに載せたものを再掲する。

1本目は16日のフジTV「神戸新聞の7日間」、自分自身が、または家族が被災している中、当日から新聞発行を続けた記者や、販売店の人々などの苦労が描かれていた。神戸新聞ではコンピューターのサーバーが壊れて編集が出来ない状況に陥っていたが、その前年京都新聞との災害時相互協力の合意をしていたので、京都新聞の協力を得てコンピューターを使わせてもらい、発行を続けたことは感動的だった。阪神の地震なんて想定されていなかった時期に、震災も含めた協力合意をしていた神戸新聞と京都新聞の見識に敬意だね。

最初はあまりに悲惨な様子に、カメラを向けるのも憚られる記者やカメラマンの苦悩が語られた。数日すると、現場の人々を見て、明るい話題が必要であり、生活情報が求められていると判断して、紙面をガラッと変えたことが感動的だった。現地の新聞でなくては気付けなかったことだろう。

東京も大地震が予想されている。埋立地の新興住宅地に住む私は、彼らほど街に対する思い入れは深くない。近所の人々との交流もない。街として立ち上がる結束力は出てくるだろうかと考えた。

もう一つが、17日夜のNHK「その街のこども」実際に震災を経験した森山未来と佐藤江梨子が、小学生で被災した青年と当時中学生だった女性を演じた。ドラマなのに、二人の真実のドラマかと思うほど自然だった。単純に被災という言葉では括れないさまざまな被災があったと今だから語れるのかなと感じた。

少年は建築家の父親が震災後にぼろ儲けして周囲の人々から疎外されていった過去を持ち、チャンスをものにしただけだと父親を言葉では擁護しながらも、同じ建築家となった今、仕事のやり方に迷っている。

少女は仲の良い友達が死んで、その父親の悲しみに打ちひしがれた記憶があった。15年後の16日、神戸に新幹線で降り立った二人が、17日未明の慰霊の集いが始まるまでの半日を共に語り歩きながら、自らの過去を再確認していったストーリーだ。

女性は、亡くなった友の父親が今も一人暮らすアパートを訪ね、15年前に出来なかった友を共に悼むことが出来た。女性は17日未明の慰霊祭へ向かい、青年は今年は参加を見送ると決めた。しかし、慰霊祭には出なくても、彼は子供の頃のわだかまりに向かい合うことができたはずだ。

そうか、15年という年月は、こういうドラマを醸し出したのだなとしみじみ納得した。

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