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2010年3月

2010年3月29日 (月)

「浮世絵の死角」@板橋区立美術館

以前も行ったことあった板橋区立美術館、それにしても品川から板橋は遠いなぁ。トホホというくらい遠かった。でも、珍しい浮世絵がありそうだと思ったので、はるばる出掛けてきた。

イタリア、ボローニャの二人のコレクターが所蔵する浮世絵版画の来日(帰国?)展だ。派手な肉筆画はなくて、北斎や歌麿などという超有名版画家の作品も数点だけだが、一方、豊国や国芳の役者絵が豊富に展示されていた。中堅というか、それなりの作品ばかりだし、保存がいいので色も線もすっきりきれいに残っていた。

好きな歌舞伎のずっと昔の役者たち。当時は評判をとった出し物だったのか、客を呼びたい出し物だったのか。中村歌右衛門が立ち役なのも面白い。今では聞かない役者名もいくつもあった。歌舞伎を知らなかった頃は、浮世絵の絵姿は似ていないだろうと思っていたけれど、現在の門之助の特徴のある鼻なんて版画で見たことあるような気がしてくる。それぞれに睨みも今の舞台を思い出させるから、当時はそれなりに似ていたのかもしれないね。
北斎の作品のような強烈なインパクトはないけど、とても充実した浮世絵展でした。

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2010年3月25日 (木)

「染模様恩愛御書(そめもようちゅうぎのごしゅいん)細川の血達磨」@日生劇場

20100325

今月の観劇。パンフレットによると江戸後期の作品を明治期にリバイバルし、「衆道」と本物の火を用いることの禁忌から戦後途絶えてしまっていた作品を、4年くらい前に染五郎と愛之助で復活させたそうだ。

実際、まだ流れや台詞に荒削りな感じがあって、なんども繰り返し上演されれば、きっと洗練されてくるのだろうと期待できる。それでも、歌舞伎らしい今風のくすぐりも入れ、今ではBLと言われているらしいけれど、しっかり歌舞伎の「衆道」らしさも残している。本物の火は使ってないけれど、如何にも大火を思わせる現代技巧は効果的だ。スピード感は染五郎が出ていた☆新感線をちょっと思い出させる。染五郎の階段落ちまで付いていたのにはびっくりした。

生演奏じゃない音楽もあって、歌舞伎座の歌舞伎とは明らかに異なるけれど、この新しさも歌舞伎かな。きっと「衆道」ということで耳目を集めてしまうかもしれないけど、細川家の家宝を身をもって火から守って命を落とすなど、歌舞伎のもつおどろおどろらしさがしっかりある舞台だった。

最後に溢れるように降った紙吹雪をパンフレットに挟んで持ち帰った。

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TVドラマ「コードブルー」@フジTV

山下智久が出ているから、関心をもって初回を見たけど、すぐ私には向いてないと悟って見なくなったドラマ。今回第2シーズンの最終回というので、また見てみた。

初回はフライトドクターの訓練に集まった若者達の話だった。山下智久の出来る奴だけどちょっと人と溶け込まないタイプの人物像は結構魅力的だったのだけど、私は個人的な恋愛やら家族の問題やらが仕事に影響を与えて、悩んだり迷ったりというのを見るのは苦手。ドライに問題を解決しようと努力するドラマが好き。

めんどうくさくて、すぐ見なくなったのだが、最終回好きの私は、今回の「終」マークにひかれて見てしまった。若者達はもう訓練生ではなく、ヘリドクターとして一人前新人らしい。感想から言うと、やっぱり面倒臭い。それぞれ悩みも迷いも不安もあるのが当然だろうけど、このドラマの人物達は、のろい!救急だろうに、処置をしながら悩むのでなく、立ち止まって悩むって感じね。もっと何事もスピーディーにやれよと苛々してしまった。プロっぽく見えないんだよね。その分見ていて現実味に欠けると感じてしまう。

それでも、若者達はみな美女とイケメンだったね。(^^;)

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2010年3月20日 (土)

NHKドラマ「御宿かわせみ」第三章再放送

一週間不在だったけど、見たいドラマは録画予定をしていたから安心していた。一番はやっぱりNHK再放送「御宿かわせみ第三章」。早速再生して見てびっくりした。

毎週月曜日の午前中の放送だったのだが、ドラマの最後に僅か2行が出て、シリーズ最後の2編を翌日の火曜日と水曜日に放送するとあった。私が帰宅したのは木曜日の深夜だよ。はい、もう2編は放送済みだった。くやしいよ!

デジタル録画って、時間が少し変更されてもちゃんと録画されるシステムだ。いっそのこと、日付が違っても、同じタイトルの作品は録画するシステムをこれからの録画機には組み込んでもらいたいものだ。

NHKの番組案内を見たら掲示板があったので、早速繰言をアップした。もう一人やはり見逃した人が泣き言を書き込んでいた。それにしても酷いなぁ、NHK。

調べてみるとDVDが出ていないらしく、私はこの見逃した2編を見る機会を奪われちゃったってことらしい。

さまざまな組み合わせのある東吾とるい役だが、私は橋之助と高嶋礼子版が一番のお気に入りだ。ずっと録画していて、時々再生して見ている。歌舞伎役者の橋之助の存在が時代劇らしさを高め、残虐性のない人情ものだが、侍らしい矜持を感じさせて、ピリッと引き締まったストーリーだ。

録画出来た最後の作品で、東吾とるいは結婚をお互い言葉で確認しあった。婚約成立だね。最終回で結婚式となったらしい。とりあえず、二人が結ばれるとわかったところで私のファイルは終了。諦めるよりないらしい。トホホ。

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2010年3月 7日 (日)

「龍馬伝@NHK」に乗れない

私は坂本龍馬について、あまりよく知らない。というか、大体のことは知っていたつもりだったが、NHKの「龍馬伝」を見始めてから、知らないことが多いと思った。

岩崎弥太郎とそれほど近しかったとも知らなかったし、土佐藩の上士・下士の差別があれほどえげつないとは信じられないほどだ。本当なのだろうか。人間が生きていれば、そんな差別が200年も続くなんて、納得出来ない。

坂本龍馬は、偉業を成した人だと位置づけられているけれど、どうも親しみを感じなかったのだが、好感をもっている福山雅治が龍馬をやるというので、今回ちょっと期待して見始めた。その割には見ていて楽しくないんだよね。

それでも、先週の琢磨を逃がしてやるエピソードは感動した。あれは事実だろうか。もし、琢磨が長寿を全うしたことまでが本当だとしたら、坂本龍馬って素敵な人物だと思う。

今週の龍馬はどうもいけない。今まで女性たちの間をのらりくらりで、どこにも真実を感じさせなかったのに、今日はあたかも昔から純愛みたいに加尾(広末涼子)一筋だ。どうも乗れないなぁと感じていたら、その加尾が、「自分の意志で龍馬と別れて京の宮仕えをする」という。どこが『自分の意志』なのさ。兄の腹を切るという訴えは、全然真実味がない。見ていて明らかに狂言じゃないか。そんなのに騙されるなんて、彼女の龍馬に対する愛がさほど深くはなかったのだと思えてしまった。

兄に「腹を切るなら切ってください。一人では死なせません」くらい言ってやればいいのだ。これでは誑かされた女の愚かさしか見えてこないじゃないか。脚本家に文句言いたい気分だけど、もしかして若い観客にはこれでいいのかな。こういう場面に不満を持つのは、いろいろ見てきた私の歳のせいかしら。(^^;)

龍馬に「貴方は一人で大事を成せる人です」というようなことを言っていたが、何時そんなことを考えたのさ。とってつけたような台詞というのは、このことじゃないの。

加尾が龍馬にとって初恋の人だったとしても、こんなエピソードが本当にあったのかなぁ。私が広末涼子を素敵だと思ってないから、このような感想になっちゃったのかなと、ちょっと反省。

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2010年3月 4日 (木)

映画「LA MACCHINA AMMAZZACATTIVI」(殺人カメラ)

昔映画がテレビで放映され、それをVTR録画したまま、多分見ていなかったと思う。今回、BDに焼きなおすつもりでHDDにダビングしたものを見たのだが、とても面白かった。

田舎の信心深い写真館の主は、金の亡者である政治家、事業家、金持ち達に怒りを持っていたが、ある聖人の祭りの日、やってきた老人の教える通りに悪人の写真をもう一度写真に撮ると、その撮られた人はそのままの姿で死んでしまう。

正義感で悪人を排除していた写真技師は、悪人は限りなく、善人と思われた者でも、欲がからめば悪人になることを知る。悪人でも殺せば犯罪者であることをあらためて認識した彼は、そのようなことを教えた老人は悪魔だったと見抜き、自らを裁く前に悪魔を殺そうとする。しかし、老いた悪魔の告白を聞くと、彼は悪魔の身を捨てて、自分達と一緒に暮らせと説く。受容れた悪魔は今まで死んだ人々を生き返らせてから限りある命の老人となる。

ネットに「デスノートみたい」と感想を残した人がいたけれど、本当にアイデアは似てるね。この作品は半世紀位も昔のものだ。人間は変わらないということか。このアイデアは見ていて楽しい。そして、悪魔さえも改心させて一緒に暮らそうという、この信心深い男を通じて宗教というものを感じることが出来た。

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