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2010年4月23日 (金)

カレル・チャペック原作「白い病気」@テアトル・エコー

昨夜、恵比寿のテアトル・エコーの公演に行った。ネット友達が出演している。今月26日まで。

ロボットという言葉を創ったと聞いていた(説明に依ると、実際は彼の兄だったそうだが)チェコのカレル・チャペック原作の「白い病気」、脚色・演出は永井寛孝で、彼は舞台の後で司会としてトークを取り仕切った。

ミュージカルという声も聞くけれど、どこかにオペレッタという表現があったね。その方がぴったりしていると感じる。ピアノ、ギター、アコーディオン、シンバルと楽器もあり、いくつもの歌や歌のような台詞もあった。

世界中に(!?)死に至る伝染病「白い病気」が発症した時、ある軍事国家の民間の医師(熊倉一雄)がその特効薬を発明する。平和を願う彼は、貧しい人々や平和を求める人々にのみ施療して、金持ちで好戦的な人々に対しては診療を拒否する。若者には感染しないけれど、年配の人間はどんどん感染してしまい、富と名声を求めることが即ち戦争肯定になる人々が迷い、戸惑い、右往左往する。さて人々は戦争を放棄して平和を求めることが出来るのか。でも、群集は意外な結末をつけた。

見ていて、そのあまりにストレートな「戦争否定、平和希求」の声に、軽い衝撃を受けた。今では多くの人々が気恥ずかしいのか、このようにストレートに平和を叫ばない。私自身、「平和のための原爆使用」という考え方を完全否定していながらも、うまく論破出来ないでいるのだ。

上演後演出家の司会でトークがあった。装置の説明や楽器演奏を決めたプロセスなどの解説は聞いて楽しかった。質疑応答も、まずは自問自答の解説が軽快だった。

「命の選別、平和のテロリスト」、そうだね、多分これは回答のない問題かもしれない。チャペックが、ナチスのチェコ侵入の前年に亡くなっていたそうだが、ナチスの命の選別を知った後だったら、このストーリーは違っていただろうかとも考えたが、一晩寝て、今は、もしかしたらチャペックはそれをある程度知っていて尚且つこれを書いたのかもしれないとも思った。

最後に、熊倉一雄がオリジナル版「ゲゲゲの鬼太郎」を歌ってくれた。私が子どもの頃と変わらない歌声に、信じられない思いだった。楽しかった。

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