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2010年4月19日 (月)

フジテレビ開局50周年特別企画「わが家の歴史」

4月9日から11日までの3日間、ゴールデンタイムに2時間以上3時間近くの日もあり、CMを抜いても総計7時間くらいはありそうなドラマだ。脚本は三谷幸喜。

昭和2年の戦前に始まり、福岡県炭鉱町の一家の戦中戦後、昭和36年ごろまでの「あったかもしれない、なかったかもしれない」話だそうだ。出演俳優の豪華さは流石に三谷幸喜の作品だと感心させられる。

父親は田川で炭鉱機械企業を経営していた八女時次郎(西田敏行)、子沢山の美人妻(富司純子)、長女政子(柴咲コウ)と妹達、弟達。炭鉱落盤事故で会社を失った父親を助け、長女の政子は一人働いて弟や妹を進学させる。時代の様々な事故、事件などが一家を通過してゆく。政子の許婚は出征し、死亡報告がくるが、実際はシベリアに抑留されて、共産党員として帰国する。その時には好きになった実業家鬼塚(佐藤浩市)の愛人暮らしをしていた政子だった。

博多の空襲、帝銀事件、洞爺丸事件、警察予備隊、学生運動、東大生の金融詐欺、さまざまな事件や、古河ロッパ、榎本健一、吉田茂、曾我町子、力道山、美空ひばり、などの有名人が軽くまた不思議に一家と交わってゆく。

女性の自立やら、漫画の隆盛やら、これでもか、これでもかと入ってくる。キャバレーなどを営業する鬼塚と中井貴一演じるヤクザの親分とのやりとりは東映ヤクザ映画の時代を示しているのだろうか。鬼塚の本妻(天海祐希)の美しいけど女ヤクザみたいな貫禄は、中州のあたりに実際あった話だろうと思われる。

胃癌で逝った鬼塚が子供のために残した金を無断でフラフープに投資して失敗してしまう時次郎。さしづめ、車寅次郎といったところだろうか。孫を世話しながら頓死するのは、ゴッドファーザーだね。

働きづめだった政子は、弟や妹たちがそれぞれに配偶者を迎え、幸せを噛み締める。ナレーションはその息子が育ったとして役所広司がやっていた。エンディングは中島みゆきの「時代」、NHKの有名番組のタイトルソングだ。

で、感想としてはどう言うべきだろう。博多弁は懐かしいし、最初の地名も嬉しい。事件なども耳にしたものが多いけど、でも楽しい作品だったかしら。保存はせずに削除した。

最後に、北海道出身と聞く大泉洋、博多弁をしゃべって、時代に翻弄されつつも純情を貫く男の道化を抵抗感をいだかせずに見せる。好きとは言えないけど、稀有な存在だなと感じた。

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