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2010年5月27日 (木)

「チェイス~国税査察官」@NHK土曜ドラマ

先日最終回だった。

ネタバレです。

脱税を追う国税査察官春馬草輔(江口洋介)は、妻の飛行機事故を調べて、脱税コンサルタント村雲修次(ARATA)に行き着く。左手が義手の村雲は、脱税指南として資産家檜山の息子に近づく。

初回は、死期が迫った男を使って仕組んだ脱税など、ダイナミックでスリリングな手法や、査察捜査の手法などをちょっとワクワク見ていた。

でも、仕事人間を理解しない若い娘というワンパターンな人間や、村雲と檜山が関係があるようだと思わせる頃から、ちょっと楽しめなくなってきた。

脱税のために子供まで作ってしまう?・・・否、あれは脱税のためではない。復讐のためであり、脱税はその手段だった。見事に復讐を成し遂げ、大資産を得た村雲は幸せになれないのも、ちょっと平凡なパターンだと感じた。

あれだけの金を持ってれば、自分の死んだと思っていた母親の所在なんてすぐ見つけ出せるだろう。「村雲はかならず俺に連絡してくる」という査察官の言葉がバカバカしく響いた最終回の始まりだった。

国税査察から税務署に出向になっていた春馬のところに、檜山の資産をすべて詐取してカリブで豪勢に暮らす村雲から電話が入る。「非通知設定」というだけで村雲だと思うというのもちょっと違和感。私の携帯に海外から電話が入ると「通知不能地域」みたいな表示になるけど、「非通知設定」になることもあるのかな。

金が幸せにはしてくれないとしても、自分が求めるものを見失って崩れている村雲って変。もっとしたたかな人間に設定して欲しかったな。檜山の愛人の息子だった村雲が、子どもの頃誘拐されて、巨額な身代金を要求されたが、檜山が出そうとしなかった為に、犯人に左手首を切断された。そこまでは前回までの放送で判明していたけれど、なんとそれは檜山から金を引き出そうとした村雲の母親が謀ったことだったと今回で明らかになる。なんと酷い話し!でも、国税査察の話からは離れるね。

その母親が生きていて、穏やかな家庭を持っている。その母親の心情を描かないでこのストーリーは不完全じゃないか。春馬はヴァージン諸島の村雲の家を訪れる。その地下室での村雲と春馬の殴り合いのアクション、あれは必要なことなのか?クールなドラマだったはずなのに、平凡な活劇になったみたいな失望を感じた。

日本へ戻った村雲は、異母弟である檜山に刺されながらも春馬と共に母親の近くに赴く。結局実際に会おうとはせずに息を引き取る。息子名義にしていた財産を母親名義にしていた村雲。こんなことを描いて、何を訴えたかったのか。

結局、このドラマって何だったの。脱税と査察のドラマを見たかったのに、資産家の庶子に生まれた男の恨みと母恋いのドラマを見せられたってことなのかな。

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