« 「チェイス~国税査察官」@NHK土曜ドラマ | トップページ | 第28回 増上寺 薪能 »

2010年5月31日 (月)

二つの刑事ドラマ「刑事・鳴沢了」&「落としの金七事件簿」

土曜日の夜9時に二つのチャンネルで刑事ものをやっていた。録画して見た。どちらも悪くはないけど、良かったよ!というほどでもなかった。

ネタバレです。

「刑事・鳴沢了 東京テロ、史上最悪の24時間」主役は坂口憲二と矢田亜希子の刑事コンビ。連続婦女暴行殺人事件の被害者家族の悲しみと怒りに焦点を合わせたストーリー。周りの出演者も、遠藤憲一、寺島進、竹中直人など、結構個性派揃い。悪質な殺人犯が精神異常として罪を問われない現状に対する不満というのは、視聴者を納得させるように見えるけど、犯人を自由にして殺そうと、東京都民を人質にした爆発事件を仕組むなどは、如何に被害者家族が暴力組織の人間だったとしても、警察内部の人間が手を貸すには難がある設定だと思う。実際警官が二人爆死しているし、爆薬を調達した遺族が殺されたりしたところの描写がまるでない。原作があるそうだから、そちらには描かれているのかもしれないが、このTVドラマでは、身内が殺されたから、誰を殺そうとも究極犯人を殺せれば良いというのでは見ている者の納得は得られないよな。

「警視庁取調官・落としの金七事件簿」は現実にいた名刑事と呼ばれた男のドラマ化。でも、これもちょっと消化不良を起こさせられたね。だって迷宮入り事件から始まったんだよ。警察庁長官狙撃事件に参入を求められた警視庁捜査一課刑事小山金七(柳葉敏郎)、しかし警察の威信をかけた捜査は公安主体の捜査となり、捜査一課は動きを抑えられる。更に金七は胃癌が発見され、捜査からはずれて入院手術を繰り返すこととなった。思い出される金七の事件の数々が丁寧に描かれる。金七だけでなく、刑事の勘はそれなりのものを示していた時代だね。証拠を揃えた上でじっくり犯人を説き伏せて自供を導き出す。我々の記憶にも残る事件に多く携わった人だったんだね。トリカブト殺人事件の時の、アリバイ崩しの粘りは素晴らしい。家族サービスできなかったことを死後にまとめて返していくのもご家族には本当に感動的だっただろうなと思う。しかし、警察はついに長官狙撃事件を時効にしてしまった。この金七刑事が健康で捜査に加わっていれば、と思わせるのがこのドラマだろうか。夢をみたいというところかな。監督は「相棒」の和泉聖治。

|

« 「チェイス~国税査察官」@NHK土曜ドラマ | トップページ | 第28回 増上寺 薪能 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「チェイス~国税査察官」@NHK土曜ドラマ | トップページ | 第28回 増上寺 薪能 »