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2010年5月31日 (月)

第28回 増上寺 薪能

一昨夜、芝増上寺で薪能を見てきた。実際は小雨のため、本堂で開催されることになったので、蝋燭と照明の中での上演だった。境内での開催がなくなったのを残念だと思ったのだが、あの黄金色の本堂で、ほとんど真正面で敦盛などを見ることが出来て、却って幸運だったかもしれないと感じた。

まずは、30分間の法要が行なわれてから始まった。声明は嫌いじゃない。舞いのような「鶴亀」の後に、狂言「鬼瓦」、旅先の寺で見た鬼瓦が妻に似ていると、恋しくて泣く男は、笑うというよりもむしろ、愛しく微笑ましい夫だと感じた。

最後の能「敦盛」、黄金の阿弥陀仏像を正面に、天井から枝垂れるようなこれも黄金色の筒状の装飾(なんと呼ぶのか知らない)の前で、小さな面(おもて)の敦盛の姿は哀れに美しく感動的だった。

徳川家の菩提寺の一つであり、浄土宗大本山という増上寺は、昔よく仕事帰りに歩いた道にあり、なんとなく身近な寺だ。薪能があることは知っていて、見たいものだと思っていたので、今年こういう形で実現して、美しい舞台を堪能できたことは嬉しい。

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