« 広島発ドラマ「火の魚」@NHK | トップページ | ビデオ「最高の人生の見つけ方 (the Bucket List)」 »

2010年10月20日 (水)

ビデオ「グラン・トリノ」

久しぶりにTsutayaから借りてきてビデオを見る。「グラン・トリノ」監督・主演はクリント・イーストウッド、タイトルはフォードのクラシックカーの愛称らしい。

<ネタバレです>

朝鮮戦争に若くして参戦し、心に苦い傷を持ったポーランド系アメリカ人のウォルトは妻を亡くしてますます頑なになってゆく。隣近所に増えてきた東南アジアからの移民も日本車も気に入らない。

ベトナム戦争でアメリカ側についた為難民となってしまった山岳民族達。隣人家族は父親がいない。健気な姉スーと優しい弟タオ。彼が同じ民族のチンピラに脅されて、ウォルトのビンテージ車グラントリノを盗もうとしたのを見つけたことから、このタオと係わることになる。悪に巻き込まれずに生きようとするタオを慈しみ始めたウォルトだったが、悪に引き込もうとするチンピラを痛めつけたため、逆にスーが襲われた。

肺癌だろうか、血を吐き、死期が近いことを知ったウォルトは、一人でスーの仇討ちに向かう。

サムライのような、西部劇のカーボーイのような男だが、まさに現代に住んでいる男だ。フォードの工員として働いてきたことが誇りだが、息子は日本車のセールスをしている。老いた父と息子家族との関係はまさに現代のストーリーだ。ポーランド系ということで、カトリックの神父も出てくる。死と生が語られる。戦争を兵士として過ごした男と若い神父のかみ合わない会話が現実の死を前にして通い合う。

アメリカ人の男としての行き方を教えた異民族の若者との心の通い合い。最後の決着のつけかたは、サムライでもガンマンでもないけれど、通底するものはあるよね。

哀しい結末だけど、男が生きて死んだという誇りは残ったストーリーだった。クリント・イーストウッドは観客を裏切らなかったね。

|

« 広島発ドラマ「火の魚」@NHK | トップページ | ビデオ「最高の人生の見つけ方 (the Bucket List)」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 広島発ドラマ「火の魚」@NHK | トップページ | ビデオ「最高の人生の見つけ方 (the Bucket List)」 »