« 「俺の屍を越えていけ」@テアトルエコー | トップページ | 文楽@国立小劇場 »

2010年12月 4日 (土)

松本清張原作「球形の荒野」@フジテレビ

二日連続の放送を録画しておいて、一挙に見た。昔映像化されたものを見たことがあるが、誰が主人公を演じたか記憶にないし、原作は読んでいないと思う。

田村正和が戦争中に敗戦工作を計った元外交官、敗戦を快く思わない勢力から身を隠して、死亡したとして19年を海外で過ごしていたが、東京オリンピックのある年に郷愁やみがたく帰国したところから事件が始まる。元スウェーデン公使館の職員や関係者が殺されていく。娘にそれとなく近づいてゆくが、警察や追っ手に妨げられる。若き刑事は娘に惹かれてゆき、その父親が生きているのではないかと考え始める。

娘役の比嘉愛未と若い刑事役の生田斗真は好感度大。一番感動的だったのは東京オリンピックの時代を描き、どこでロケをしたのだろうと思わせる古い佇まいの建物と風景だ。実際のその頃の東京や京都を知っているわけではないけれど、きっとそのままに描かれているのではないかと思わせる素晴らしさだ。

戦争はやってはいけない。しかし、戦争を始めたからには、どうやって終わらせるかは当然考えるべきことだ。負け戦を判断すれば、損失を最小限にする道を探るのは政治家や外交官の旨とすることだろう。あの戦争の時には、そういう冷静な頭脳をもつ日本人が少なかったことが日本の被害をより甚大にしたのかもしれない。

|

« 「俺の屍を越えていけ」@テアトルエコー | トップページ | 文楽@国立小劇場 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「俺の屍を越えていけ」@テアトルエコー | トップページ | 文楽@国立小劇場 »