« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »

2012年4月

2012年4月30日 (月)

施食会(せじきえ)

昨年初めて出席した菩提寺の施食会、迷ったけれど、今日も出席してきた。特に信心しているわけじゃないし、どんなものかは去年見たからもういいかなという気持ちもあった。それなのに、出かけたのは、もしかしたら連続して参加することによって見えてくるものもあるかしらと思ったからだ。

予鈴が鳴るのだということも認識したし、小さなお寺さんに6人ものお坊さんが集まったのに、「今年はお坊さんが少ないわね」なんて声が聞こえてきて、面白かった。よく言われるように、曹洞宗らしく太鼓や鉦や銅鑼など、それにご霊歌という女性コーラスまであるのね。

その後、軽い昼食会。精進料理ではあるけれど、胡麻塩おにぎり、ガンモと筍と蕗の煮物、ホウレンソウの胡麻和え、胡瓜と大根の酢の物、豆腐と薄揚げとワカメの白味噌汁はふつうに美味しかった。

こういう宗教行事って私にとってどんな意味を持つんだろう。

| | コメント (0)

2012年4月27日 (金)

佐賀のかがやく緑

昨日から実家に来ている。九州は佐賀市。私は福岡市で生まれ育ったけれど、本籍地はここ、佐賀市。

ここ何年も毎月帰省しているのだけれど、佐賀で自慢できるのは、緑、それも立派な樹木が多いことだろうか。中でも素敵なのは、県の木である、楠だね。特に今頃の季節の楠は、若葉が文字通り黄緑色に輝いていて、まるでジブリの世界みたいな木が大きく豊かな枝葉を広げている。

うっとり眺めたくなる。

まるで生きている人みたいに語り掛けたくなるんだ。

| | コメント (0)

2012年4月25日 (水)

ご挨拶

こんにちは、今までこちらでは、歌舞伎や映画の感想を主に書いてきましたが、HPの停止という予期せぬ事態に陥って、今後はこちらに日記風つれづれをも書いていきます。

とりあえず、本日は、GWの帰省を前にして、新しいPCと格闘しながら準備にあわただしい時を過ごしています。

これからどんなBLOGに変わっていくか、本人も楽しみです。(^^;)

| | コメント (0)

2012年4月20日 (金)

通し狂言「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」@国立劇場

久しぶりの歌舞伎に行ってきた。最近何故かお芝居に対する熱がさめかけてきていたのだが、片岡仁左衛門の悪二役というのに興味をそそられ、出掛けた。

三宅坂の国立劇場前では、淡いピンクのしだれ桜や白いリュウキュウバイが満開だった。

鶴屋南北作の「絵本合法衢」は、加賀前田藩を舞台にした、お家乗っ取りの陰謀と仇討ちの物語ということだが、仁左衛門が大名家身内でお家乗っ取りを狙う大学之助と、配下でそっくりな太平次という悪人を演じた。まぁ人は殺すは、女を襲うは、ものを盗るはと呆れるほどの悪人だが、仁左衛門だからか、端正な悪役が出来上がった。声も台詞も演技も申し分ない。良い舞台だった。でも、何かが足りない。考えて思った、まだ悪を愉しむ余裕がないのかな。もっともっと繰り返された彼の舞台を待ちたい思いだ。

左団次も時蔵も二役、後姿になって別の役者と入れ替わって出てくるとか、早替わりとか、ちょこちょこ見せ場もある。時蔵はいいね。演技に安定感がある。安心して見ていられるというのかな。驚いたのが、秀太郎だった。以前に比べるとすっかり福よかになっていて、若若しく、別人かと思ったほどだ。気風の良い好い女を演じていた。

楽しいお芝居の一日だった。

| | コメント (0)

2012年4月10日 (火)

ビデオ「マルタのやさしい刺繍」-スイス映画

先日Tsutayaに行った時、見た後にしあわせ感が残る、みたいなコピーがついていたこのDVD「マルタのやさしい刺繍」を借りた。それまで聞いたこともなかったし、スイス映画ってほとんど目に留まることないものだけどね。

スイスの田舎町で雑貨屋をしていた夫を失ったマルタは80歳。9ヶ月たっても喪失感から立ち直れず、あの世で夫に会いたいと思って、無気力な日日を送っていた。彼女を力づけようとする仲間の女性達、一人で高級老人ホームに暮らす元社長婦人フリーダ、農家の嫁として夫に仕え、今は病の夫を介護しながら村の役人になった息子に疎まれているハンニ、そして自称アメリカ帰りの陽気なリージたちは、裁縫が出来るマルタに同行して、村の旗修繕のための布を購入しに街の商店へ出掛ける。そこで、マルタは、結婚前の夢を思い出す。パリに作って売るランジェリーショップを出したかったのだ。リージに勧められて、雑貨屋をランジェリーショップに替えるマルタ。

田舎町の人々の因習姑息さって、笑ってしまうほど日本的(?)、ランジェリーショップなんてみっともないとか、破廉恥だとか。妻が車の運転免許をとることを許さなかった夫とか、親のために車で通院に付き添うのを厭って、父親を介護ホームに入れ、その近くに母親を転居させて、一人で介護させようと考える息子。あまりに日本で聞く状況とそっくりで、笑ってしまったよ。

マルタの息子は牧師なのだが、リージの娘の美容師と不倫中。その上、母のランジェリーショップ・オープンに怒って、秘匿すべきリージの個人的秘密まで口にしそうになる。なんたる俗人。でも、その点を追求する態度は人々にはないんだよね。リージは大戦後、アメリカ兵と恋をして妊娠したが、アメリカ兵は帰国してしまっていた。日本でもよくあった話しだよね。

教会でも、集会所でも嫌味を言われて、戸惑いながらも、果敢に自己主張を始めるマルタ。フリーダはPC講座に通って、マルタの民俗刺繍の入ったランジェリーをネット販売し始めて成功する。ハンニは一大決心をして運転講習を受けて、仮免に辿りつく。リージは、娘に隠していたはずの過去を話して、すべてに安心したのか、突然死してしまう。しかし、マルタに指摘された息子は、自分の結婚生活を清算し、リージの娘との暮らしを始める様子で、母を人として敬意を払うことができるようになる。

感想はコピーの通りだった。うん、いい映画だね。そして、マルタ役の女優の可愛いこと!撮影時86歳とか、素敵な女優さんだよ。

| | コメント (0)

2012年4月 8日 (日)

映画「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」The Iron Lady

先日久しぶりに見た映画、「マーガレット・サッチャー」 - メリル・ストリープだから期待を裏切られることはないだろうとは思っていたけれど、意外な構成だった。サッチャー元首相が認知症になっているとは漏れ聞こえていた。しかし、映画の中で少し触れられるくらいで、あとは「鉄の女」の活躍いっぱいの映画かと思っていたので、全編サッチャー元首相の半分記憶力と判断力が混乱した姿で、思い出される過去という形に驚いた。

でも、サッチャー元首相に対する敬意は少しも損なわれていないから、見ていても不快にはならない。自分は家庭にだけ引きこもる主婦にはならないと、社会を見据えて猪突猛進する彼女も感動的だけれど、その彼女に惚れ込み、支え、背中を押して、ずっと見守った、デニス・サッチャー氏がとても素晴らしい人だったのだと、しみじみ感じた。

先進国最初の女性宰相となり、低迷した経済を建て直し、領土問題では軍隊を動かしてまで祖国の威信を守った女性。長期政権ゆえに独善的になり、周囲の支えをなくして政界を去った。夫を失って数年、記憶の中の夫と会話し、口論し、昔を思い出しながら、夫のいなくなった今を認めるまでの孤独が描かれていた。SPだっているし、娘も近くに居てくれるが、それでも、老いと近しい夫の喪失は大きいということだね。

メリル・ストリープの英国語なまりの英語が面白かった。時代と性と階級など、ハンディをいくつも背負いながら、努力で恵まれた人々以上の地位に上り詰めた女性。同時代を見ていた身としては、それほど逆流を生きた人とは思っていなかった。彼女の強さは、輝かしいと同時に、どこか危険のにおいがしていた。そこそこ無事でよかったね。

| | コメント (0)

« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »