« 映画「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」The Iron Lady | トップページ | 通し狂言「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」@国立劇場 »

2012年4月10日 (火)

ビデオ「マルタのやさしい刺繍」-スイス映画

先日Tsutayaに行った時、見た後にしあわせ感が残る、みたいなコピーがついていたこのDVD「マルタのやさしい刺繍」を借りた。それまで聞いたこともなかったし、スイス映画ってほとんど目に留まることないものだけどね。

スイスの田舎町で雑貨屋をしていた夫を失ったマルタは80歳。9ヶ月たっても喪失感から立ち直れず、あの世で夫に会いたいと思って、無気力な日日を送っていた。彼女を力づけようとする仲間の女性達、一人で高級老人ホームに暮らす元社長婦人フリーダ、農家の嫁として夫に仕え、今は病の夫を介護しながら村の役人になった息子に疎まれているハンニ、そして自称アメリカ帰りの陽気なリージたちは、裁縫が出来るマルタに同行して、村の旗修繕のための布を購入しに街の商店へ出掛ける。そこで、マルタは、結婚前の夢を思い出す。パリに作って売るランジェリーショップを出したかったのだ。リージに勧められて、雑貨屋をランジェリーショップに替えるマルタ。

田舎町の人々の因習姑息さって、笑ってしまうほど日本的(?)、ランジェリーショップなんてみっともないとか、破廉恥だとか。妻が車の運転免許をとることを許さなかった夫とか、親のために車で通院に付き添うのを厭って、父親を介護ホームに入れ、その近くに母親を転居させて、一人で介護させようと考える息子。あまりに日本で聞く状況とそっくりで、笑ってしまったよ。

マルタの息子は牧師なのだが、リージの娘の美容師と不倫中。その上、母のランジェリーショップ・オープンに怒って、秘匿すべきリージの個人的秘密まで口にしそうになる。なんたる俗人。でも、その点を追求する態度は人々にはないんだよね。リージは大戦後、アメリカ兵と恋をして妊娠したが、アメリカ兵は帰国してしまっていた。日本でもよくあった話しだよね。

教会でも、集会所でも嫌味を言われて、戸惑いながらも、果敢に自己主張を始めるマルタ。フリーダはPC講座に通って、マルタの民俗刺繍の入ったランジェリーをネット販売し始めて成功する。ハンニは一大決心をして運転講習を受けて、仮免に辿りつく。リージは、娘に隠していたはずの過去を話して、すべてに安心したのか、突然死してしまう。しかし、マルタに指摘された息子は、自分の結婚生活を清算し、リージの娘との暮らしを始める様子で、母を人として敬意を払うことができるようになる。

感想はコピーの通りだった。うん、いい映画だね。そして、マルタ役の女優の可愛いこと!撮影時86歳とか、素敵な女優さんだよ。

|

« 映画「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」The Iron Lady | トップページ | 通し狂言「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」@国立劇場 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 映画「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」The Iron Lady | トップページ | 通し狂言「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」@国立劇場 »