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2012年4月 8日 (日)

映画「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」The Iron Lady

先日久しぶりに見た映画、「マーガレット・サッチャー」 - メリル・ストリープだから期待を裏切られることはないだろうとは思っていたけれど、意外な構成だった。サッチャー元首相が認知症になっているとは漏れ聞こえていた。しかし、映画の中で少し触れられるくらいで、あとは「鉄の女」の活躍いっぱいの映画かと思っていたので、全編サッチャー元首相の半分記憶力と判断力が混乱した姿で、思い出される過去という形に驚いた。

でも、サッチャー元首相に対する敬意は少しも損なわれていないから、見ていても不快にはならない。自分は家庭にだけ引きこもる主婦にはならないと、社会を見据えて猪突猛進する彼女も感動的だけれど、その彼女に惚れ込み、支え、背中を押して、ずっと見守った、デニス・サッチャー氏がとても素晴らしい人だったのだと、しみじみ感じた。

先進国最初の女性宰相となり、低迷した経済を建て直し、領土問題では軍隊を動かしてまで祖国の威信を守った女性。長期政権ゆえに独善的になり、周囲の支えをなくして政界を去った。夫を失って数年、記憶の中の夫と会話し、口論し、昔を思い出しながら、夫のいなくなった今を認めるまでの孤独が描かれていた。SPだっているし、娘も近くに居てくれるが、それでも、老いと近しい夫の喪失は大きいということだね。

メリル・ストリープの英国語なまりの英語が面白かった。時代と性と階級など、ハンディをいくつも背負いながら、努力で恵まれた人々以上の地位に上り詰めた女性。同時代を見ていた身としては、それほど逆流を生きた人とは思っていなかった。彼女の強さは、輝かしいと同時に、どこか危険のにおいがしていた。そこそこ無事でよかったね。

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