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2012年9月

2012年9月10日 (月)

「剣客商売」 - 御老中暗殺 2012

もうちょっと前になってしまったんだけれど、フジTVが新しい「剣客商売」を放映した。

忘れてしまう前にちょっと感想をメモ書きしておく。

藤田まことの「剣客商売」が始まったころ、時代劇フォーラムというネットの集まりがあって、時代劇大好きな人たちが大勢集まって、いろいろな意見を述べ合っていた。池波正太郎の「鬼平」や「剣客商売」となると一家言ある人が多く、藤田まことでは江戸の剣客小平には不足だという声が高かった。それぞれの配役にも異論があったのは、それだけこの小説を愛する故だったろう。それでも藤田まことの「剣客商売」は人気となり、いろいろ評していた人々もそれなりに楽しんだであろうことは疑いない。

その藤田まことが去って、今回北大路欣也で放送されると聞いて、ちょっと驚いたけれど、楽しみにしていた。まず最初の映像に江戸城の天守閣が出てきたのには、これじゃ「暴れん坊将軍」じゃないか、とチャチを入れてしまった。他の配役の若者たちにも、いろいろ口を挟みたいことは山積みだ。ため息が出るね。

でも、北大路欣也の「剣客商売」を楽しんだと言っておこう。時代劇は希少な存在になった今、作られるだけでも有難いと、旧い時代劇ファンは思うのだ。

それでも、苦言を呈しておこうかな。

まず、最初のシーンで江戸城の天守閣が映った。田沼意次の時代に江戸城天守閣があるはずないじゃん。「暴れん坊将軍」みた~い、という突っ込みで始まった。

北大路欣也の小平は、具体的に文句はないね。でも、大治郎と三冬はちょっと問題ありだ。斉藤工は、大治郎が持つ朴訥な生真面目さとちょっと違う印象がある。殺陣も切れが鈍い。杏の三冬は、美しく凛々しく歩く姿が見られなかった。多分、道行く人々が目を奪われる美剣士の歩きは出来ないんだろうね。それに、目で語らず、口で表情を作るのが、演技として稚拙な感じがした。山口馬木也が徐々に大治郎らしくなったように、二人が役の人物に成れる時を期待して待とう。

最後に一つ、弥七の山田純大も、水戸黄門に連続出演していたけれど、時代劇そのものにはまだ十分慣れていないみたい。佇んだだけの姿が、時代劇の岡っ引きになってないんだよね。ただ立っているだけじゃ、時代劇の人間は演じられないんだよ、なんて言うのは、私も歳かなぁ。(^^;)

これがシリーズ化されて、繰り返し楽しみに見られる作品に育つことを期待しています。

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