安倍首相辞任表明の大騒ぎをよそに、歌舞伎座夜の部を楽しんできました(^^;)
昨日の文楽は最前列、今日の歌舞伎座は花道脇の一桁列という良い席ゲットで、今月は幸運な私です(^-^)
久しぶりの花道脇、玉三郎だって吉右衛門だって福助だって、手を伸ばせばタッチできそうな目の前を通っていくこの臨場感は、やっぱり感動的ですね。傾城阿古屋を前後に挟んでそれぞれ3人の捕手が花道を出てくるのですが、玉三郎にからむ彼らの緊張感も伝わってきました。化粧しているからだけど、捕手がみんなグッドルッキングで、義太夫を呻った若者も仲々の熱演でした。
「壇浦兜軍記 阿古屋」
私のお目当てはこの作品でした。玉三郎演じる阿古屋が、恋人平氏景清の行方を吐けと源氏の代官(吉右衛門)に取り調べられます。琴責めと呼ばれていて、琴と三味線と胡弓をどんなふうに弾くのか楽しみでした。昔、文楽人形の琴責めに感動したことを記憶しているのですが、今回玉三郎も素晴らしかったです。最初、鳴り物の三味線と一緒に演奏したので、そんな感じで仕舞いまでいくのかと思っていたら、ちゃんと独奏の見せ場というか、聞かせ場を作ってありました。
あと、段四郎の岩永(赤ら顔で、阿古屋を厳しく責めろと主張する男)が人形ぶりだったのが笑えました。眉が文楽人形の様に上下するのが楽しかったけど、昨日文楽を見た目には、もう少し人形らしい動きを工夫しても良かったのではとおもえました。
「身替座禅」
不思議なことながら、最近あちこちの舞台に上げられる出し物です。見れば誰にでも分るし、笑える単純なお芝居なのが人気の秘密でしょうか。
いい男に醜女という、どうしてこんなのと結婚したのか説明が欲しいような組み合わせが多い中、今回の団十郎の夫と左團次の妻は無理のないカップリングに見えました。団十郎の明るいお人よし亭主ぶりがとってもお似合いでした。怖い妻の目を盗んで遊び女に会いに行き、有頂天で帰ってくる憎めなさがうまく現れているのは、団十郎自身の人柄故でしょうか。
染五郎が太郎冠者役でしたが、仁左衛門に似ているなぁと思いながら見てました(^^;)
「二條城の清正」
秀山祭(初代中村吉右衛門に因む)としてはこれがメインの作品だと思うんだけど、私のテンションはちょっと低くて、居眠りしちゃいました。
左團次の家康、吉右衛門の清正、福助の秀頼の配役で、家康に二條城に呼び出された秀頼の護衛で付き添う清正が、徳川方の秀頼暗殺を防ごうと丁々発止の演技で、良くできた舞台だったと思いますが、なにせ私はあとひとつ加藤清正に関心がないのです。
でも、最後の場面、淀川を船で京から大坂へ戻ってきて、いよいよ大坂城が見えてくると清正は秀頼の命を守りきったという大団円は充分盛り上がりました。
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