時代劇

2008年11月24日 (月)

「陽炎の辻2@NHK土曜時代劇 & 正月SP

「陽炎の辻」は今私の一押しドラマだ。先週から帰省していて、録画してはあるのだが、機械のことだからうまく行ってないかもしれないと不安だった。丁度高速バスの中で、ワンセグで最終回を見ようとしたが、高速は田舎道だから受信できなかったり、質が悪くて飛び飛びの画像だったりした。

帰宅すると真っ先に録画のチェック。やったね。上手く行っていた。悲劇を背負ってもなお爽やかに生きる若い剣士坂崎磐音の話の続編。私は録画を保存版にしている。繰り返し見るのに耐える作品だ。

私は原作を読んでいるので、脚本はうまくアレンジしているなと感心するのだが、原作を読んでいない視聴者もストーリーをちゃんと追えるのだろうか。きっと原作を読んで、細かな出来事を知れば、TVのドラマの感想がもっと深まるのじゃないかな。

現在進行形で出版されているシリーズものだから、どんどん次のテレビ化が可能というわけにはいかないけど、第二シリーズが出来て、正月3日には1時間半のスペシャル版が放送されるなんて、みんなこの番組を気に入っているんだね。

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2008年7月28日 (月)

京都非公開文化財めぐり

比叡山薪歌舞伎を見に行く為に団体旅行に参加したのだが、選んだコースが「京都非公開文化財」というもの。いかほどのものか期待半分だったのだが、行ってよかった!

御寺(みてら)泉涌寺(せんにゅうじ)は皇室の菩提寺だそうで、皇族がお参りする時の部屋などを見せて貰った。お付の人々の部屋、家族の部屋、そして天皇の部屋があるのだけど、玉座がある部屋で今上天皇は皇后と一緒に参られて、玉座には座らず、皇后と並んで椅子に座られるというエピソードは嬉しい。菊の紋章が押された菓子を貰った。

バスはくねくねと九十九折の道を登っていく。840数メートルの比叡山から下界を見ると、琵琶湖の風景が広がって歓声が上がった。延暦寺根本中堂を案内してもらった。天台宗だそうだけど、いろんな宗派の人々が学んでいて、我が曹洞宗道元の名もあがっていた。織田信長の命で焼き討ちされて、それでも案内の僧は実行犯秀吉や光秀に「さん」をつけて話すのが微笑ましかった。規模が大きくて、焼き討ちされたけど分けて守られていた火を戻して、伝教大師の時代からの火を守っているというのが奥ゆかしいお寺だった。

大徳寺は利休が山門に自分の像を置いて秀吉から自害を命じられたというイワクつきの禅寺だ。秀吉時代の聚楽第の唯一の名残の唐門が移築されている。国の修復担当員が汚れをとって建築当時そのままに修復したところ、けばけばしくなって禅寺の中で特異な風景になっていると苦笑されていた。

そして最後に訪れた知恩院。鶯廊下やら左甚五郎の忘れ傘やら襖絵の抜け雀やらと見せてもらったけど、感激したのはお抹茶を振舞っていただいたこと。徳川家の三つ葉葵の紋が入った紅白の干菓子は食べるのが惜しかった。仕方ないから紅だけ頂いて、白はちゃっかり持って帰って画像に撮った。

そして極めつけは三門だね。知恩院と言えば正面に見られるあの三門に上らせてくれたんだよ。あまりの急勾配に内心ビビッたけど、昔バチカン・サンピエトロ寺院の塔にも細い紐を頼りに登ったのを思い出して、「大丈夫だ」と自らに言い聞かせて上った。眺めも勿論だけど、そこには仏のみならず様々な像が安置されていて、千利休が大徳寺の三門に自分の像を置いて秀吉を怒らせたという状況がやっと得心いった。それにしても「怖い、怖い」と言いながらおそるおそる下りた階段を案内の僧侶が駆け足で下りて見せたのには感動しちゃった。

もう一つ、知恩院からは御念数という、よくドライバーなどが手首にはめている数珠を貰った。とっても嬉しかった。

東京では、池上本門寺や築地本願寺とか好きだけど、やっぱり京都のお寺はでっかいぞ!大きくて厳かで本格的だ。京都の歴史の深さをあらためて実感した旅だった。

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2008年4月13日 (日)

「オトコマエ!」@NHK土曜時代劇

期待の時代劇、30分などという近代まれな短時間枠である不安をいだいて初回を見た。結論からいうと、「けっこう楽しめる」だ。

これまで福士誠治の真面目な役のドラマしか見たことなかったのだろうか、こんな快男児をうまく演じられる人だとは意外だった。町人上がりの武士と蔑まれてもケロッとしているが、熱血正義感ストレート、「てめぇら絶対許さねぇ」なんてクサイ台詞を違和感なしに聞かせるなんて好感度大だ。

町人上がりというのに、北町奉行所の吟味方与力だよ。同心より上の与力だ。その上剣術もかなりの腕前だ。13回シリーズというので、その間にそれまでの経過説明があるのだろうけど、納得しやすいものだろうか。

各話完結というけど、わずか30分で可能なのだろうかと案じていたが、さすがNHK,CMがない分みっちり使い切って問題解決に至った。

今日は嶋田久作がしっかりした敵役として利いてたね。来週からもゲストはポイントだろうな。遠山の金さん役(柴田恭兵)やその女の料亭女将役(井上和香)などが私の目に馴染むかどうかはこれからだろう。親友役の斉藤工って、仲々好い線いってる。粋とまではいかないけれど、着流しをゆったり着慣れた感じに見せられるなんていいねぇ。

殺陣の場面で画面が突如縦横二分割三分割されて驚いたが、短い時間で殺陣の量感は出たと思う。もし毎回見せられたとしたら、どう感じるかは分からないけどね。初回としては成功してた。

来週からも楽しみだ。

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2007年9月18日 (火)

「清左衛門残日録」@時代劇チャンネル

実家にいます。15-16-17の三連休に藤沢周平の「清左衛門残日録」が時代劇チャンネルで放送されました。以前NHKで放送されたものであり、私が藤沢周平という作家に興味をもって、後日ほとんどの作品を読むことになったきっかけの作品です。

あの頃は隠居した老年期の男として見ていた仲代達也が、今見るとかなり若かったのだという事実にまず驚きました。現在の仲代達也のインタビューもあるのですが、今の彼は確かに隠居が似合う姿です。清左衛門は53歳くらいで、当時の仲代達也が63歳くらいという説明があったと思います。63歳って老年かと思ったら、案外若い!(^^;)

藤沢周平特集みたいで、彼の長女のインタビューや、他の作品のTV化されたもの(用心棒日月抄など)も連続して放送されていますが、他の作品はどれも原作を超えられなかったと感じます。でも、この「清左衛門残日録」だけは原作に充分拮抗する作品に仕上がっていると思います。

藩主の用人を勤め上げて隠居した清左衛門の日々が描かれています。各エピソードは藩の対立する派閥の争いや、個人の恨み妬みなどに対して、清左衛門が友情や義の心をもって対処してゆきます。そしてまた、彼は自らの来し方を顧みて、その時に自分は真に誠実であったかという疑問を明かそうと努めます。公職を離れた寂しさ、妻を亡くして独り身の寂しさ、年老いてゆくことの寂しさが描かれますが、心厚き親友や、心温かき息子やその嫁、そして小料理屋の女将との交流に支えられています。

うまく表現できないのが悔しいですが、清左衛門の真摯な生き方が心を打ちます。とってもお気に入りの作品です。

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2007年7月24日 (火)

「刺客請負人」

先週の金曜日から始まったTV東京の時代劇です。主役はちょっと年配になった村上弘明、まるで石川五右衛門みたいな大きな浪人髷が不自然です。髭は剃るのに月代は剃らないなんて妙チキリンで、特に羽織を着て、居住まいを正した服装のときにもあの頭だったのは目障りでした。

主人公松葉刑部は江戸で浪人暮らしを始める2年前、愛妻に横恋慕した藩主にその妻を御手討ちにされて脱藩していました。これってかなり暗い思いを抱えているはずなのに、その翳りがあまり見えません。もはや士官の気はないというが、お家騒動で命を狙われている菊姫を、義をみてせざるは云々とばかりに臣下となって屋敷まで赴き、後継騒動を治めました。その間の浪人頭でかしこまった物言いがどうにも馴染めませんでしたね。

菊姫役の小林涼子はなかなか好ましく、時代劇に慣れているとは見えないが、発声も力があるし、素直な演技が好感を与えました。

殺陣は、頑張っているようですが、なんとなくぬるいです。編集でコマ落としをしたらどうかしらと思いながら眺めていました。

闇猫のお吉の若村麻由美は美しい。凄みもあるけど、何故刺客達を大勢従えることが出来ているのか、どうもよく分らない。原作者は森村誠一ですって。彼の「終着駅シリーズ」(TV朝日で放映)は私のお気に入りです。見る人を納得させる論理があると思うんだけど、時代劇というのでこの作品では様式を重視したのかしら。

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2007年7月20日 (金)

NHK時代劇「陽炎の辻」 ~居眠り磐音 江戸双紙~

NHK木曜時代劇って作品の質のバラつきが激しいですね。前回の「夏雲あがれ」は紙芝居に毛が生えたくらいのものだったけど、今回のはずいぶんと本格的です。どこからこの差がくるのでしょうか。

まず現れる若者3人というのは前シリーズと同じです。でも、全然受ける感じが違います。台詞に違和感がありません。芝居として自然に聞こえるというところでしょうか。山本耕史や柏原収史は私のお気に入りです。塩谷瞬というのは知らないけど、よかったですね。

ネットでチェックしてみると塩谷瞬というのは変身もののヒーローから出てきているのですね。うん、山本耕史との殺陣が見応えあったのも納得です。ちょっとカンフーっぽいチャンバラだなと思ったけど、とても新しい印象で迫力ありました。殺陣師がいいのかしら。

初回だから登場人物の紹介と江戸へ落ち着くようになるまでのストーリーなんですけど、弛まないし飽きさせません。脚本家がいいのかしら。それとも原作がいいの?

原作の佐伯泰英って本屋で文庫本の作家として見たことはあっても読んだことがありません。しかし、この導入部分の込み入った人間関係とか入り組んだ事件の内容をすっきり見せてしまうのは、原作もいいのかもしれませんね。

目付けの鶴見辰吾が台詞でも、些細な仕草でも思いやりを示すところに感動します。恩義を受けたままにしておけないと訴える小娘役の演技にも眼はうるうるでした。左右田一平をあんなちょい役に遣うなんて、ぜいたくな作品です(^^;)

久しぶりにチャンバラに血が沸き、人を思いやる言葉に涙させられた時代劇で、これから(全11回)がとっても楽しみです(^-^)/

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